留萌市の海が見える小高い丘にアートガラス墓が完成致しましたのでご紹介します。昨年暮れからの計画で寺院境内に永代供養塔(合葬墓)の建立を依頼されていました。選ばれたデザインはMemoire Ma Chere【メモワール マ シェール】× アートガラス、Le verre【ル ヴェール】シリーズのLa MerⅢ【海Ⅲ】です。ベースモデルのアートガラス・フリットフュージングガラスから積層アートガラスに変更し幅900mm高さ600mm厚さ120mmの超大型積層ガラスでの建立です。薄いマリンブルー色のガラス越しに群青の空と海が透けて見え、ガラスには中央に観音菩薩像、その左右に「慈悲の深きに掌を合わせ 今日のこの時安らわん」という手書きの書をサンドブラストしました。太陽光が透過してガラスが見る角度によりマリンブルーやエメラルドグリーンに見えキラキラと輝いてとても綺麗です。この海岸では夕日が沈む時に空と海面がオレンジ色に染まるのだそうで、その沈む夕日をこの大判の積層アートガラス越しに見たいという住職の念願が叶って今回この形となりました。ガラス以外の羽目や背屏風、バリアフリー階段や墓参道の滑り止めデザインは【海Ⅲ】のデザインをそのまま生かしています。是非ともオレンジ色の夕日が沈む時をガラス越しに見てみたいものです。
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