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2023年新築墓石の影彫り

2023年春1番で旭川市営墓地に新規建立するデザイナーズ墓石 AuroreⅢ【 オーロラⅢ 】の竿石の一部分です。一部分というのは実はこの竿石、横幅が1400mmありますので写真に全体像が収まっていないんです。3本のラインが描かれていますが写っていない部分にも天端のウエーブがかかりながら右端のエッジは更にゼロから50mmに変化する面取りがされています。直線ではなく幾重にも重なる面取りやラインがオーロラの表現になっているわけです。そして白黒写真の様に描かれているのが影彫りという技術です。石ノミの先をえんぴつの様にとがらせ、細かい点を打っていき写真の様な仕上がりにするものです。同じような表現方法にレーザー彫刻がありますが、石が大きすぎて彫刻機に入りませんので今回は手作業で仕上げました。手作業の影彫りですが白黒のアクセントを強く付けますのでむしろレーザー彫刻よりも見やすいようになります。彫刻したのは夜の旭川歓楽街の風景画で幅50cmの彫刻です。更にサンドブラストで文字の彫刻を施して完成ですが文字彫りは4月頃に取り掛かります。雪解けゴールデンウイーク明けに基礎工事を始めて5月末の納品予定です。外柵もオーロラを表現したウエーブが美しいデザインですので完成後改めてご紹介します。