上富良野町中央共同墓地での新規建墓が完了し、本日引き渡しを致しましたのでご紹介します。こちらの墓所には元々軟石の地蔵尊のみ建立されていました。施主様はお墓じまいをして自分たちの遺骨は海洋散骨をされる事を考えていたそうです。今回お墓を建てる事になったきっかけは東京にいるお孫さんの ”じいちゃん、散骨なんかしないでお墓を建てて!” の一言だったとか。お墓じまいばかりがクローズアップされる昨今ですが心温まるエピソードでした。完成したお墓は最近では珍しくなったスリン台付きの和洋型墓石です。元々あった地蔵尊も下台を新設して雛壇に再建立致しました。反対側にはこれまた最近では滅多に付けることのなくなった灯篭を設置いたしました。墓誌とベンチも付いています。バリアフリーで段差がなくお参りのしやすい墓所になりました。最近では高さを抑えた洋型墓石の建墓が中心ですが、和型墓石がまだ半数を占めていた頃に完全に洋型墓石に移行する前に流行ったスタイルです。まだ和のテイストを残したいという方にはおススメのお墓ですが蓮華台や地蔵尊、灯篭といった加工の難しいヤクモノは当時よりかなり高額になってしまいました。需要が減っていく事でそれ自体を加工製作できる職人が減ってきているんですね。日本伝統の技術、後世に残していきたいですね。
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